義理を果たす
突然当日に呼ばれた宴会とか、
急に言われたことに、
別に絶対行かなくてもいいけど、
行かないともう会えない人がいるとか、
行ったら頭数で増えることが助かるとか、
退っ引きらない事情があればあるほど、
重い腰を上げるように、
時に仕方なしに行ってみると、そんな時ほど、
「待ってたよ」
「ほんまに来てくれた!」
「信じてた、うれしい!」
時間を過ぎても、
待っててくれた、とわかるテーブルに、
報われる思いがする。
義理を果たすとは、こういうことではないかと
温かくなる。
こんな誘いに、
こんな思いをしていったものには、
後悔をしたことはない。
操おばちゃんに会わなかった不義理は、
もう繰り返さないと、
どこかで覚えているのだろう。